【リビング横6畳の本音】和室はいらない?13年使って分かった後悔
「リビングの横に和室をつくるべき?」と間取りの打ち合わせで迷っていませんか。我が家には、リビングとふすま1枚でつながる6畳の和室があります。13年使ってきた正直な感想は、「部屋としては使っているけれど、和室である必要はなかった」です。
- 和室をつくるかどうか
- 使い道があるかという不安
- 畳の手入れと費用の負担
- リビングの広さとのバランス
この記事では、リビング横の和室を13年使ってきた我が家の後悔とよかったことを、施主の目線でまとめました。一時期、畳の上に板の間風の床材を敷いて洋室のように使ったものの、結局は元の畳に戻した話も正直に書いています。
和室がいらない人の特徴や、和室の代わりになる間取りも紹介します。これから間取りを決める人の判断材料にしてもらえたらうれしいです。
我が家のリビング横の和室

まずは、我が家の和室がどんな部屋なのかを紹介します。広さはよくある6畳で、リビングの隣にあるタイプです。
リビング横の和室は、今の家づくりでもよく見かける、いちばん迷いやすい形の和室です。
我が家の和室も、自分たちで「ほしい」と決めたものではありませんでした。どんな経緯でつくり、今どう使っているのかを、3つに分けて見ていきます。部屋の使われ方を知っておくと、このあとの後悔とよかったことが分かりやすくなるはずです。
既存の間取りにあった6畳の和室
我が家は、ローコストのハウスメーカーの既存の間取りに要望を足していく、セミオーダー型の注文住宅です。
和室は、そのベースの間取りに最初から入っていたもので、必要かどうかを深く考えずに残しました。リビングとはふすまでつながっていて、開けるとひと続きの空間になります。
ふすまは、リビング側が洋風、和室側が和風の柄です。閉めたときも、リビング側からは洋室の建具のように見えます。
寝る・勉強・昼寝に使う今
今の和室は、使われていない部屋ではありません。
寝るときに使ったり、上の子が机を置いて勉強したり、下の子が昼寝をしたりと、家族それぞれの使い方で、毎日のように出入りしています。
子どもの年齢差が大きい我が家では、成長に合わせて使い方が少しずつ変わってきました。1つの部屋をいろいろな用途に使えるのは、リビング横の部屋ならではの良さです。
床の間をつぶして収納に
ベースの間取りには、和室に床の間も付いていました。
ただ、床の間の使い道がどうしても思いつかず、打ち合わせの段階で床の間をつぶし、玄関側の収納に変更しています。
床の間のように「和室だから付いているもの」も、使い道を考えて選び直せます。家を建てたときの経緯は、注文住宅の後悔10選の記事にまとめました。
和室で後悔したこと

ここからは、リビング横の和室を13年使って感じている後悔を3つ取り上げます。
部屋としては毎日使っているので、「つくらなければよかった」とまでは思っていません。後悔しているのは、「和室として」つくる必要があったのかという点です。
板の間風の床材を自分で敷いて戻した話や、和室の壁が廊下を暗くしている話など、住んでみて初めて気づいたことばかりです。リビング横の和室で迷っている人は、自分の家に当てはまるかを考えながら読むと、イメージしやすいかなと思います。
和室である必要がなかった使い道
一番の後悔は、今の使い道がどれも「和室でなくてもできる」ことです。
寝る、勉強する、昼寝する。どれも洋室でできることなので、その分リビングを広くしたほうがよかったと感じています。
ある不動産会社が和室のある500人に行ったアンケートでも、和室はいらないと思う理由の2位が「和室である必要がない」でした(訳あり物件買取プロの調査、2023年)。同じように感じている人は、少なくないようです。
板の間風にしても戻した畳
実は一時期、和室を洋室のように使おうとしたことがあります。
ふすまを外し、自分ではめ込んでいくタイプの板の間風の床材を、畳の上に敷いていました。リビングと同じような床にして、ひと続きの部屋として使うためです。ところが、使っているうちに少しずつ壊れて、すき間が空いてきてしまいました。
結局、床材は全部外して、今は元の畳に戻しています。畳の上に敷くだけの手軽な方法は、長く使うには限界があると実感しました。
廊下を暗くする仕切りの壁
3つ目は、和室の廊下側の壁です。
我が家の和室は、リビングだけでなく廊下からも出入りできます。その廊下側の壁がなければ、廊下との仕切りがなくなり、もっと広いリビングになっていたはずです。
パパのひとこと
廊下側の壁がなければ、廊下との仕切りがなくて、もっと広いリビングになっていたんです。廊下が暗い原因でもあります。
和室でよかったこと

後悔はありますが、リビング横に仕切れる部屋があってよかったと感じる場面もあります。
「和室であること」よりも、「リビングの横に閉められる部屋があること」に助けられてきました。
ここでは、13年使って感じている和室の良いところを3つ紹介します。ふすま、昼寝、畳の持ちのよさ。どれも、リビング横の和室をつくるか迷っている人が気になるポイントです。後悔と比べながら、自分の家ではどちらが大きいかで決めるのがいいかなと思います。
家庭訪問のときに仕切れるふすま
一番ありがたいのは、ふすまを閉めれば、すぐに部屋を仕切れることです。
子どもの学校の家庭訪問などでお客さんが来たとき、リビングと和室をふすまで仕切れるのは本当にありがたいもの。
ふだんは開けて広く使い、必要なときだけ閉める。この使い分けができるのは、リビング横の部屋の大きな強みです。
下の子の昼寝スペース
2つ目は、小さい子どもの昼寝スペースになることです。
一般的にも、リビング横の和室は、小さい子どもの昼寝や遊び場としてよく使われています。畳の上なら、布団を敷いてそのまま寝かせられるのも便利です。
ただ、これも「リビング横の部屋」だから便利なのであって、畳であることが決め手ではありません。
13年手入れなしでも使えた畳
3つ目は、畳が思ったより長持ちしていることです。
我が家は13年間、畳の表替えなどの手入れを一度もしていません。それでも、カビやダニで困ったことはなく、問題なく使えています。
ただ、最近になって畳の表面が傷んできたように感じています。そろそろ張り替えを考える時期で、ここからは手入れの費用がかかってきそうです。
和室の使い方と夫婦の意見

和室の使い道は、家族の中でも意見が分かれることがあります。我が家でも、和室をどう使うかについて、夫婦の考えはまだまとまっていません。
リビング横の部屋は、家族みんなが「使いたい」と思う、取り合いになりやすい場所です。
ここでは、夫と妻、それぞれの本音を紹介します。どちらの言い分も分かるからこそ、次の家では「役割を変えられる部屋」が大事だと感じるようになりました。
仕事部屋にしたい夫の本音
私は、和室を仕事部屋として使いたいと考えています。
ご飯を食べたあとすぐに向かえて、子どもが泣いたらすぐに戻れる。リビングの隣という近さは、家族の気配を感じながら作業できる、ちょうどいい距離です。
今は2階の寝室の一角を書斎代わりにしていますが、わざわざ2階へ上がる必要があり、本腰を入れないと足が向きません。
1階をすっきりさせたい妻の本音
一方の妻は、1階にパソコンなどがごちゃごちゃと置かれるのは好まない考えです。
リビングの隣にある和室は、ふすまを開ければリビングの一部になります。仕事の道具を置けば、家族がくつろぐ空間にも見えてしまう場所です。
どちらの気持ちも分かるので、我が家ではまだ結論が出ていません。
役割を変えられる部屋という考え方
私が今、現実的な答えの候補だと考えているのが、「役割を変えられる部屋」です。
たとえば、引き戸で閉め切れる小さな部屋を、ふだんは書斎、来客のときは客間として使う。閉めれば散らかって見えず、開ければ家族の気配も感じられる部屋なら、夫婦どちらの希望もかなえられます。
子どもの成長や老後で使い方が変わっても、部屋の役割を変えれば無駄になりにくい。次の住まいでは、この考え方で部屋をつくりたいと考えています。
和室がいらない人の特徴

ここまでの我が家の経験と、アンケートなどの一般的な情報から、和室がなくても困らない人の特徴をまとめます。
ポイントは、「その部屋でしたいこと」が、畳でないとできないかどうかです。
3つの特徴に当てはまるかどうかで、和室が必要かどうかの目安になります。当てはまるものが多いほど、和室は洋室や別の形に置きかえても困らない可能性が高いはずです。逆に、どれにも当てはまらないなら、和室をつくる価値は十分にあります。
使い道がはっきりしない人
1つ目は、和室で何をするかが決まっていない人です。
先ほどのアンケートでは、いらない理由の3位が「結局あまり使っていない」でした。「なんとなくあったほうがいい」でつくった和室は、物置になったり、使い道に困ったりしやすいものです。
我が家のように、ベースの間取りにあるからと残すのではなく、使い道を具体的に書き出してから決めると、後悔しにくいかなと思います。
畳にこだわりがない人
2つ目は、畳の上で過ごすことに、特別なこだわりがない人。
畳には、寝転がれる、い草の香りでくつろげるといった良さがあります。ただ、それを毎日の暮らしで大切にしないなら、洋室にラグを敷くだけでも十分です。
畳は数年ごとの手入れも必要になります。こだわりがないなら、手入れの手間がかからない床のほうが楽だと思います。
リビングを広く取りたい人
3つ目は、リビングをできるだけ広くしたい人です。
6畳の和室があれば、その分リビングは狭くなります。我が家のように、ふすまで仕切れても「和室の壁がなければもっと広かった」と感じることもあります。
家族がリビングで過ごす時間が長いなら、和室をなくしてリビングを広げるのも、一つの選択肢です。
和室の代わりになる間取り

和室をつくらないと決めても、「寝転がれる場所」や「仕切れる部屋」がほしい場合があります。
和室の良いところだけを残す方法は、ほかにもあります。
ここでは、一般的によく使われる3つの方法を取り上げました。我が家が板の間風の床材で試したように、あとから変えられる方法もあるので、自分の暮らしに合うものを選ぶのがいいかなと思います。どれも、和室の「寝転がれる」「仕切れる」という良さを残すための工夫です。
畳コーナーや小上がり
1つ目は、リビングの一角に畳を敷いた「畳コーナー」や、床より一段高くした「小上がり」です。
部屋として区切らないので、リビングを広く保ちながら、寝転がったり昼寝したりする場所をつくれます。
小上がりなら、段差の下を引き出し収納にできることもあります。ただし、小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、段差でつまずかないか見ておくと安心です。
引き戸で仕切れる洋室
2つ目は、リビングの横に、引き戸で仕切れる洋室をつくる方法です。
我が家の和室の良いところは、「仕切れること」でした。引き戸で開け閉めできる洋室なら、畳の手入れなしで、同じ使い方ができます。
ふだんは開けてリビングと一体に使い、来客のときや仕事に集中したいときだけ閉める。夫婦で話した「役割を変えられる部屋」にも近い考え方です。
あとから敷ける置き畳
3つ目は、必要になったときに敷ける「置き畳」です。
置き畳は、フローリングの上に置くだけの薄い畳のこと。子どもが小さいうちだけ敷き、使わなくなったら片づけられるのが利点です。
我が家の板の間風の床材とは逆の発想で、「洋室を基本にして、畳は必要なときだけ」という使い方ができます。
和室のよくある質問

最後に、和室をつくるか迷っている人が気になりそうな質問に、我が家の経験も交えてお答えします。
畳の手入れの費用やリフォームの費用など、あとから調べ直さなくて済むように目安の数字も入れました。
費用は、畳の種類や部屋の状態によって大きく変わります。あくまで目安で、実際の金額は畳店やリフォーム会社の見積もりで決まります。気になる質問から読み進めても大丈夫です。
畳の表替えの時期と費用
一般的に、畳の手入れには3つの方法があり、それぞれ時期と費用の目安は次のとおりです。
| 方法 | 時期の目安 | 1畳あたり |
|---|---|---|
| 裏返し | 2〜5年 | 3,000〜6,000円 |
| 表替え | 4〜7年 | 6,000〜15,000円 |
| 新調 | 10〜15年 | 7,500〜20,000円 |
※裏返しは表面の畳表を裏返して張る方法、表替えは畳表と縁を新しくする方法、新調は畳ごと新しくする方法です(DAIKEN、リショップナビなどの情報をもとにした目安)。
我が家は13年手入れなしなので、目安よりかなり長く使っていることになります。6畳を表替えする場合、目安の費用は3.6万〜9万円ほどです。
和室から洋室へのリフォーム費用
和室を洋室にするリフォームは、どこまで変えるかで費用が大きく変わります。
一般的な目安として、6畳の畳をフローリングにする床だけの工事なら10万〜30万円前後。壁や天井、押し入れまで洋室風に変えると、50万〜70万円ほどかかることもあります。いずれも、ハピすむなどの情報をもとにした目安です。
床の下地の状態によっても費用は変わるので、複数のリフォーム会社に見積もりを取って比べるのが確実です。
リビング横の和室の広さ
リビング横の和室は、我が家のような6畳のほか、4.5畳や3畳など、さまざまな広さがあります。
我が家の6畳は、布団を敷いて寝ることも、机を置いて勉強することもできる広さです。一方、昼寝や子どもの遊び場くらいなら、畳コーナーのような小さなスペースでも十分だと思います。
広さは、「何人がどう使うか」から逆算して決めるのが分かりやすいです。
畳のカビやダニの対策
一般的に、畳は湿気がこもるとカビやダニが発生しやすいとされています。
対策としては、こまめに窓を開けて換気する、掃除機を畳の目に沿ってかける、といった方法がよく紹介されています。我が家は13年間、カビやダニで困ったことはありませんでした。
ただ、湿気の多い地域や、閉め切ることが多い和室では、換気をより意識したほうが安心です。
自分でできる和室の洋室化
賃貸や、大がかりなリフォームをしたくない場合は、畳の上に敷く床材で洋室風にする方法もあります。
我が家も、自分ではめ込むタイプの板の間風の床材を敷いていました。手軽に雰囲気を変えられる一方で、使っているうちに壊れてすき間が空き、長くは続きませんでした。
畳の上に敷く場合は、湿気がこもってカビが生えないよう、ときどきめくって換気することも大切です。正直、我が家の失敗から言うと、長く洋室として使いたいなら、最初から床のリフォームを考えたほうが安心です。
まとめ|和室は役割で決める

リビング横の和室を13年使って分かったのは、和室が必要かどうかは、「畳でしかできないこと」があるかで決まるということでした。
- 和室である必要がなかった使い道
- 板の間風にしても戻した畳
- 廊下を暗くする仕切りの壁
- 家庭訪問で助かるふすま
- 夫婦で分かれる和室の使い方
我が家の和室は毎日使っていますが、その使い方の多くは洋室でもできることでした。一方で、リビングの横に仕切れる部屋があることには、何度も助けられています。
これから間取りを決める人は、複数のハウスメーカーから「和室あり」と「和室なし」の間取りプランを出してもらい、使い道とリビングの広さを比べてから決めると、後悔しにくいと思います。我が家も次の住まいでは、和室にこだわらず、役割を変えられる部屋を考えていく予定です。ベランダについて迷っている人は、ベランダはいらない?の記事も参考になるかなと思います。