【内窓19か所の本音】断熱リフォームは意味ない?窓だけでは寒い理由
「内窓を付けたのに、まだ寒い。断熱リフォームって意味ないの?」と感じていませんか。我が家は4年前、LIXILの内窓「インプラス」を19か所に付けました。結露はなくなったものの、暖房を切った朝の寒さは残ったままです。
- 布団から出られない冬の朝
- 足元が冷える廊下とトイレ
- 2階から下りてくる階段の冷気
- 暖房なしでは入れない脱衣所
正直に言うと、断熱リフォームが意味ないわけではなく、窓だけでは家全体の寒さまでは止められませんでした。この記事では、窓だけでは寒い理由と、我が家で寒い場所の正体、次に考えたい断熱リフォームを、施主の目線でまとめています。
実は、窓以外の断熱リフォームは、まだ考えただけで調べてはいませんでした。この記事を書きながら公式の情報を調べたので、同じように迷っている人と一緒に確かめるつもりで書きました。
我が家の内窓19か所の結果

まずは、我が家が内窓を付けた結果を簡単に振り返ります。窓の感想は二重窓の後悔の記事で詳しく書いたので、ここでは「家全体の寒さ」に関係するところだけを紹介します。
ポイントは、我が家がもともと「寒い家」として建てられたわけではなかったことです。
13年前の基準では、断熱は最高等級の家でした。それでも冬の朝は寒く、窓を直しても変わらない寒さが残っています。この矛盾が、窓の次を考えるきっかけになりました。
当時の最高等級4で建てた家
我が家は13年前、住宅性能評価書で「省エネルギー対策等級4」の評価を受けています。当時の制度では、4段階のうちいちばん上の等級です。
ところが今は、その等級4が、2025年から新築住宅に義務づけられた最低ラインになりました。13年の間に、断熱の基準は大きく上がっています。
「当時の最高等級だから大丈夫」とは言えない。これが、今の我が家の出発点です。
内窓で変わった結露と室温
内窓を付けて、はっきり変わったのは窓まわりでした。

冬の窓の結露はなくなり、暖房をつけている間は部屋の温度が下がりにくくなりました。内窓を開けると冷たい空気を感じるほどで、窓からの冷気はしっかり止まっています。
外の音が静かになり、虫も入りにくくなりました。窓の悩みについては、付けてよかったと感じています。
変わらなかった暖房を切った朝の寒さ
一方で、変わらなかったのが、暖房を切った朝の寒さです。
夜に暖房を消すと、朝までに家の中はしっかり冷えてしまいます。窓の断熱をよくしても、家全体が冷えていく流れは止まりませんでした。
「窓は直したのに、なぜ寒いのか」。次の章では、その理由を一般的な考え方から整理します。
窓だけでは寒い3つの理由

内窓は、断熱リフォームの中でも効果が高いとされる工事です。それでも寒さが残るのには、窓以外に理由があります。
家の熱は、窓だけでなく、床・天井・壁やすき間からも逃げていくものです。
リフォーム会社の記事でも、「効果がない」と感じる原因として、窓だけ・一部屋だけの工事や、すき間の多さがよく挙げられています。一般的な3つの理由を見ていくと、どれも我が家に当てはまりそうなものばかりでした。
床・天井・壁から逃げる熱
1つ目は、窓以外の場所から熱が逃げていることです。
家は、床・天井・壁・窓で外とつながっています。窓の断熱だけをよくしても、床下や天井裏の断熱が弱いと、そこから熱が逃げてしまいます。
特に冬は、冷たい床から足元が冷え、暖かい空気は天井から逃げていくもの。家を「魔法びん」のようにするには、窓以外も含めた全体のバランスが大切です。
すき間から入る冷気
2つ目は、家のすき間から入ってくる冷たい空気です。
断熱材がしっかり入っていても、すき間が多いと、そこから冷気が入り、暖かい空気が逃げていきます。このすき間の少なさを「気密」と呼び、断熱とセットで考える必要があります。
ただし、すき間をふさぐだけでは空気がこもってしまうので、換気も一緒に考えることが欠かせません。
暖房のない部屋との温度差
3つ目は、暖房のない部屋との温度差です。
リビングを暖めていても、廊下やトイレ、脱衣所に暖房がなければ、そこは寒いままです。部屋を出た瞬間に冷たい空気にさらされるため、「家が寒い」と感じやすくなります。
急な温度差は、ヒートショック(急な温度の変化で血圧が大きく上下し、体に負担がかかること)の原因にもなります。家の中の温度差を小さくすることも、断熱リフォームの大事な目的です。
我が家で寒い場所の正体

ここからは、我が家のどこが寒いのかを具体的に見ていきます。
寒さを感じる場所を並べてみると、原因が窓以外にあることがよく分かりました。
リビングは、暖房とカーペットや絨毯で何とかしのげています。問題は、暖房のない場所と、家の中を流れてくる冷気です。寒さを感じる場面は、朝起きたとき、トイレに行くとき、お風呂に入るときの3つ。自分の家に置き換えながら、どこが寒いかを思い浮かべて読むと、原因が見つけやすいかなと思います。
足元が冷える廊下とトイレ
一番つらいのは、廊下とトイレの足元の冷たさです。
廊下とトイレには暖房がなく、冬は床から冷えが上がってくるような寒さを感じます。夜中や朝にトイレへ行くたびに、足元の冷たさが身にしみます。
我が家では毎年冬になると、廊下と玄関の間に、100均の突っ張り棒で自作したカーテンを付けるのが恒例。付けるのと付けないのとでは、寒さが全然違います。
2階から階段を下りてくる冷気
意外な寒さの原因が、2階から階段を伝って下りてくる冷気です。
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れます。冷えた2階の空気が、階段を通って1階の廊下へ下りてくるため、1階の寒さに追い打ちをかけています。
パパのひとこと
2階から階段をつたって降りてくる冷気も、本当にやばいんです。
暖房なしでは過ごせない脱衣所と浴室
そして、冬のお風呂と脱衣所です。
暖房を付けなければ、とても過ごせないほど寒くなります。服を脱ぐ場所が寒いのは、ヒートショックの心配もあるので、家族のためにも何とかしたい場所です。
窓に内窓を付けても、この寒さは変わりませんでした。窓以外の対策が必要だと感じている一番の場所です。
窓の次の断熱リフォーム

我が家の寒い場所を踏まえて、窓の次に考えたい断熱リフォームを調べてみました。
ポイントは、「どこが寒いか」に合わせて、工事の場所を選ぶことです。
ここで紹介するのは、一般的な断熱リフォームの種類です。足元の冷え、階段の冷気、家全体の寒さという3つの悩みに、それぞれ合う工事を並べました。我が家はまだ見積もりを取っていないので、実際にどれが合うかは、専門の会社に相談してみないと分かりません。
足元の冷えに効く床下の断熱
廊下やトイレの足元の冷えには、床下の断熱リフォームが候補になります。
床下に断熱材を入れると、冷たい床下の空気が部屋に伝わりにくくなるのが特徴。床下に人が入れるすき間があれば、床をはがさずに工事できる場合もあります。
床をはがさない方法なら、住みながら工事ができるのも利点です。
2階の冷気と夏の暑さに効く天井の断熱
2階から下りてくる冷気には、天井(屋根裏)の断熱リフォームが候補になります。
2階の天井から熱が逃げにくくなると、冬は2階が冷えにくくなり、夏は屋根からの熱が入りにくくなります。
我が家は夏の2階の暑さにも悩んでいるので、冬と夏の両方に効くのは魅力です。天井裏に入れる場合は、比較的工事しやすいとされています。
家全体に効く壁の断熱と気密
家全体の断熱を上げるなら、壁の断熱とすき間対策(気密)も選択肢に入ります。
ただし、壁の断熱は、外壁や内側の壁をはがす大がかりな工事になることが多く、費用も工事期間も、床下や天井より大きくなりやすいのが注意点です。
外壁の張り替えなど、ほかのリフォームと一緒に行うと効率がよいとも言われます。我が家のように建て替えも考えている場合は、どこまで直すかの見極めが大切です。
後悔しない断熱の進め方

窓の次の工事を考えるとき、いきなり工事を決めてしまうと、「思ったより変わらなかった」となりかねません。
我が家が内窓で学んだのは、「どこから寒さが来ているか」を先に知ることの大切さでした。
ここでは、後悔しないための進め方を3つの段階でまとめます。補助金の条件は毎年変わるので、公式の情報へのリンクも付けました。見積もりを取るなら、この順番がいちばん失敗しにくいと思います。
熱が逃げる場所の診断から始める
最初にやりたいのは、家のどこから熱が逃げているかを調べることです。
断熱リフォームの会社の中には、赤外線のカメラで家の温度を見える化して、熱が逃げている場所を調べてくれるところもあります。
我が家のように「廊下とトイレの足元」「階段の冷気」など、寒い場所と時間帯を具体的に伝えると、合った工事を提案してもらいやすくなるはずです。
使える補助金の確認
断熱リフォームには、国の補助金が使える場合があります。2026年の主な制度は次のとおりです。
| 制度 | 対象 | 上限 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 窓+床などの断熱 | 100万円 |
| 既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | 窓や断熱材 | 120万円 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 窓だけ | 100万円 |
※上限は戸建て1軒あたりの金額です。
みらいエコ住宅2026事業は、窓と床・天井・壁などの断熱をセットで行うことが条件で、上限は家を建てた時期などで変わります。たとえば我が家のように平成4年〜28年に建てた家では、窓と床などの断熱の組み合わせで最大40万円です。
既存住宅の断熱リフォーム支援事業は、2026年9月7日から12月11日まで公募しています(周防大島町の案内による)。どの制度も、予算がなくなると早めに締め切られることがあるので注意してください。
建て替えや住み替えとの比較
断熱リフォームを考えるときは、建て替えや住み替えとも比べておくと安心です。
我が家は今、今の家を直すか、同じ土地に建て替えるか、売って住み替えるかで迷っています。断熱リフォームにかかる費用によっては、建て替えたほうが結果的に納得できる場合もあるからです。
断熱リフォームの見積もりと、建て替えの概算を並べて比べる。迷っている人には、これがいちばん判断しやすい方法かなと思います。
断熱のよくある質問

最後に、断熱リフォームを考えている人が気になりそうな質問に、我が家の経験も交えてお答えします。
費用や工事の方法など、見積もりを取る前に知っておきたいことを選びました。
費用の目安は、リフォーム会社などが公開している一般的な数字です。家の広さや工事の方法で大きく変わるので、実際の金額は見積もりで決まります。我が家もいつか見積もりを取ったら、このブログで報告するつもりです。
断熱リフォームの費用の目安
断熱リフォームの費用は、工事の場所と方法で大きく変わります。
| 工事の場所 | 費用の目安 |
|---|---|
| 床の断熱 | 30〜120万円 |
| 天井の断熱 | 20〜90万円 |
| 内窓19か所(我が家) | 92.6万円 |
※床と天井は、住宅情報サイトSUUMOの記事による一般的な目安です。内窓は我が家の実際の工事費(税込)で、補助金を使った実際の負担は約55万円でした。
床や天井は、床をはがさず床下や天井裏から工事できると、費用を抑えやすくなります。
住みながらできる断熱リフォーム
工事の方法によっては、住みながら断熱リフォームができます。
床下や天井裏に人が入って断熱材を入れる方法なら、床や天井をはがさずに済むため、住みながらの工事もしやすい方法です。
一方、床や壁をはがす大がかりな工事では、仮住まいが必要になることもあります。見積もりのときに、工事期間と住みながらできるかを聞いておくと安心です。
DIYでできる寒さ対策
本格的な断熱リフォームの前に、自分でできる寒さ対策もあります。
我が家で効果を感じているのは、廊下と玄関の間に、100均の突っ張り棒で自作したカーテンを付ける方法です。冬は奥が透けない厚手のカーテンにしていて、付けるのと付けないのとでは寒さが全然違います。
ただし、DIYはあくまで一時しのぎ。家全体の寒さを解決するには、専門の会社による断熱リフォームが必要です。
階段から下りてくる冷気の対策
階段から下りてくる冷気には、階段の入口をふさぐ方法があります。
一般的には、階段の上り口にカーテンやロールスクリーンを付けて、2階の冷たい空気が1階へ流れ込むのを防ぎます。
根本的には、2階の天井の断熱をよくして、2階自体を冷えにくくすることが大切です。廊下の突っ張り棒カーテンと同じ考え方なので、手軽に試せる対策の1つだと思います。
内窓と断熱リフォームの順番
一般的には、熱が逃げやすい窓から手を付けるのが、効果を感じやすい順番とされています。
我が家も窓から始めて、結露や窓辺の冷えはしっかり改善しました。ただ、窓だけでは家全体の寒さは解決しなかったので、床や天井も含めて計画しておくのが理想です。
最初から家全体の断熱を考えておけば、補助金もまとめて使いやすくなります。
まとめ|寒さの原因から直す

断熱リフォームは意味がないわけではありません。ただ、窓だけでは、家全体の寒さまでは止められませんでした。
- 寒い場所と時間帯の書き出し
- 熱が逃げる場所の診断
- 足元の冷えには床下の断熱
- 階段の冷気には天井の断熱
- 補助金と建て替えとの比較
我が家は当時の最高等級の家に内窓まで付けましたが、廊下やトイレの足元、階段から下りてくる冷気、脱衣所の寒さは残っています。寒さの原因は、窓以外の床や天井、すき間、そして暖房のない部屋との温度差にありました。
内窓を付けても寒いと感じている人は、まずは寒い場所を書き出し、断熱リフォームの会社に熱が逃げる場所を調べてもらうところから始めるのが近道かなと思います。我が家も、いつか見積もりを取ったときは、建て替えとの比較も含めてこのブログで報告します。