「対面キッチンに吊り戸棚は必要?」と、キッチン選びで迷っていませんか。我が家の対面キッチンには、下まで引き下ろせる昇降式の吊り戸棚が付いています。12年使ってきましたが、1年前に上下しなくなり、今は中身を出して上に上げたままです。

吊り戸棚で迷っている人の悩み
  • 吊り戸棚をつけるかどうか
  • 収納が足りるかという不安
  • キッチンの暗さと圧迫感
  • 昇降式なら使いやすいのか
ハム
ハム
パパ、あの上の棚って、もう使ってないの?
パパ
パパ
壊れてから使ってないんだ…。でも、ママが「あまり必要ない」って言うから、そのままにしてるんだよな。

正直に言うと、我が家の吊り戸棚は、壊れても困りませんでした。中に入れていた物は、キッチン下の引き出しと後ろの棚に収まっています。

この記事では、吊り戸棚をつけて13年住んだ我が家の後悔と、昇降式を12年使った本音をまとめました。吊り戸棚がいらない人の特徴や、なくす方法と費用も紹介するので、キッチン選びの判断材料になればと思います。

我が家の昇降式の吊り戸棚

対面キッチンの垂れ壁に付いた昇降式の吊り戸棚を12年使った我が家の場合

まずは、我が家の吊り戸棚がどんなものかを紹介します。対面キッチンの上にある、下まで引き下ろせるタイプです。

昇降式は、高い場所の吊り戸棚を使いやすくするための仕組みで、キッチンメーカーの記事でもよく紹介されています。

その昇降式を、我が家は12年使ってきました。付いている場所、使いやすさ、入れていた物の3つに分けて、使っていたころの様子を振り返ります。良いところも気になるところも、実際に使った目線で正直に書きました。

対面キッチンの垂れ壁に付いた吊り戸棚

我が家のキッチンは、リビングの方を向いた対面キッチンです。

吊り戸棚は、キッチンとリビングの間にある垂れ壁(天井から下がった壁)に付いています。キッチンで料理をする人と、リビングで過ごす家族の、ちょうど間に吊り戸棚がある形です。

キッチンは、ハウスメーカーが用意したキッチン一式を入れるプランでした。自分たちで細かく選んだものではなく、決まった形の中から選ぶ家づくりです。

150cmでも手が届く昇降式

我が家の吊り戸棚は、棚を下まで引き下ろして使う昇降式です。

下まで下げると、身長150cmくらいの人でも手が届きます。高い場所の棚は、ふつうは踏み台がないと使いにくいもの。背の高さが違う家族みんなが使えるのは、昇降式ならではの良さでした。

12年入れていたボウルや調味料

吊り戸棚には、ボウルや洗ったお皿、小物、調味料を入れていました。

キッチンのすぐ上なので、下げればすぐに取り出せる場所として、12年使ってきました。

それだけの物を入れておける収納量があったのは確かです。

吊り戸棚で後悔したこと

キッチンが暗くなりテレビも隠れる吊り戸棚で後悔したこと

ここからは、吊り戸棚をつけて感じてきた後悔を3つ紹介します。

使っていた間にも、気になることがありました。それは、吊り戸棚がキッチンとリビングの間をふさいでしまうことです。

暗さ、テレビ、頭をぶつけること。どれも、対面キッチンの垂れ壁に付いた吊り戸棚だからこそ感じた後悔です。対面キッチンに吊り戸棚をつけるか迷っている人は、自分の家の配置に置き換えながら読むと、イメージしやすいかなと思います。

キッチンを暗くする大きな扉

1つ目の後悔は、キッチンが暗くなることです。

キッチンを暗くしている上から降りてくる大きな吊戸棚
対面キッチンの垂れ壁に付いた、我が家の昇降式の吊り戸棚

大きな吊り戸棚が上にあるせいで、キッチンの手元に影ができます。棚を下まで下げると、その分さらに暗くなるのも困った点でした。

吊り戸棚は、上からの光をさえぎる大きな板のようなもの。キッチンの明るさを大切にしたい人は、吊り戸棚の大きさと照明の位置を一緒に考えておくといいかなと思います。

下げるとテレビが見えない

2つ目は、棚を下げるとリビングのテレビが見えなくなることです。

吊り戸棚は、キッチンとリビングの間にあります。そのため、棚を下まで下げると、キッチンからリビングのテレビが隠れてしまいます。

対面キッチンの良さは、料理をしながらリビングの様子が見えること。その良さを、吊り戸棚が打ち消していました。

背が高いと頭をぶつける

3つ目は、頭をぶつけることです。

私は背が高いので、上に上げた状態の吊り戸棚に、ときどき頭をぶつけます。背の低い家族には使いやすい高さでも、背の高い人には邪魔になることがあるのです。

家族の身長差が大きい家ほど、「誰に合わせた高さにするか」は悩ましい問題です。

壊れて分かった収納の本音

吊り戸棚が壊れて中身を下の引き出しと後ろの棚に移した収納の本音

我が家の吊り戸棚は、1年前に上下しなくなりました。

このときの判断と、その後の暮らしで、吊り戸棚が本当に必要だったのかが、はっきり分かりました。

修理するかどうか、中身をどこにしまったか、そしてこれからどうするか。壊れたからこそ見えた、吊り戸棚の本当の必要性を紹介します。「収納が減ると困るのでは」と心配している人に、一番伝えたいのがこの章です。使っていた私たちが、壊れたあとにどう判断したのかをそのまま書きます。

修理しないと決めた妻の判断

吊り戸棚が上下しなくなったとき、最初は修理を考えました。

ところが、妻が「あまり必要ない」と判断。修理はせずに中身を出して、棚は上に上げたままにしています。

パパのひとこと

1年前に上下しなくなって修理も考えたんですが、妻が「あまり必要ない」と。修理代は2万から5万くらいだった気がします。

引き出しと後ろの棚に収まった中身

吊り戸棚に入れていたボウルやお皿、小物、調味料は、キッチン下の引き出しと、後ろの棚の使っていなかったスペースに移しました。

食器は多くしまえるが家電を置く長いカウンターがないキッチンの後ろの棚
吊り戸棚の中身の一部を移した、キッチンの後ろの棚

12年使ってきた吊り戸棚の中身は、ほかの収納の空いていた場所に、そのまま収まりました。吊り戸棚を使わなくなって1年、今もそのまま暮らしています。

「収納が減ったら困る」と思っていても、実はほかの収納に余裕があることは少なくないのかもしれません。

垂れ壁ごと撤去を考える今

今は、吊り戸棚を垂れ壁ごと取り外すことも考えています。

使っていないのに、キッチンを暗くし、頭をぶつける原因にもなっている。垂れ壁ごとなくせば、キッチンとリビングがひと続きになり、明るく開放的になるはずです。

ただ、垂れ壁の撤去には注意点もあるので、専門の会社に相談してから決めるつもりです。注意点は、このあとのよくある質問で紹介します。

吊り戸棚がいらない人の特徴

ほかの収納に空きがあるかで判断する吊り戸棚がいらない人の特徴

ここまでの我が家の経験と、一般的な情報から、吊り戸棚がなくても困らない人の特徴をまとめます。

ポイントは、吊り戸棚に入れる物を、ほかの場所にしまえるかどうかです。

キッチンの形、収納の余裕、家族の身長。この3つの面から考えると、吊り戸棚が必要かどうかが見えてきます。当てはまる特徴が多いほど、吊り戸棚はなくても困らない可能性が高いはずです。逆に、どれにも当てはまらないなら、吊り戸棚は頼れる収納になります。

対面キッチンで開放感がほしい人

1つ目は、対面キッチンで、リビングとのつながりを大切にしたい人です。

我が家のように、キッチンとリビングの間に吊り戸棚があると、明るさも見通しも悪くなります。料理をしながら家族の様子やテレビを見たいなら、吊り戸棚はないほうが対面キッチンの良さを生かせます。

一般的にも、対面キッチンでは吊り戸棚をつけない家が増えているようです。

下の収納に空きがある人

2つ目は、キッチン下の引き出しや、後ろの棚に余裕がある人です。

我が家は、吊り戸棚の中身が引き出しと後ろの棚に収まりました。今の家で、下の収納や食器棚にどれくらい空きがあるかを確かめてみると、吊り戸棚が必要かどうかの目安になります。

これから建てる人は、パントリーや大きめのカップボードを用意できるかも、あわせて考えておくと安心です。

家族の背の高さが違う人

3つ目は、家族の身長差が大きい人です。

吊り戸棚は、背の低い人には手が届きにくく、背の高い人には頭をぶつける原因になります。昇降式にすれば手は届きますが、上げた状態では、背の高い人の頭の近くに棚が残ります。

家族みんなが無理なく使える収納を考えるなら、腰の高さの収納を中心にするのも1つの方法です。

吊り戸棚をなくす方法

吊り戸棚だけを外すか垂れ壁ごと撤去するか吊り戸棚をなくす方法

吊り戸棚をなくすと決めた場合、方法は大きく分けて2つ。吊り戸棚だけを外すか、付いている垂れ壁ごと撤去するかです。

どこまで取り外すかで、費用も、仕上がりの開放感も大きく変わります。

ここでは、一般的な方法と、なくしたあとの収納の工夫を紹介します。我が家も、どちらにするかはまだ決めていません。我が家もまだ決めていないので、専門の会社に相談する前の下調べとしてまとめました。

吊り戸棚だけを外す方法

一番手軽なのは、吊り戸棚だけを外す方法です。

一般的には、壁に固定されている吊り戸棚を取り外し、外したあとの壁紙を張り替えて仕上げます。

吊り戸棚が付いていた場所には、ネジの跡や日焼けの差が残ることがあります。壁紙の張り替えまでセットで見積もってもらうと安心です。

垂れ壁ごと撤去する方法

キッチンとリビングをひと続きにしたいなら、垂れ壁ごと撤去する方法があります。

吊り戸棚と一緒に垂れ壁を取り外し、天井や壁を仕上げ直す工事です。キッチンとリビングの間の仕切りがなくなるので、明るさと開放感は大きく変わります。

ただし、垂れ壁の中に配線などが通っていることもあり、どんな家でも簡単に撤去できるわけではありません。

なくしたあとの収納の工夫

吊り戸棚をなくしたら、中に入れていた物の置き場所を決めておく必要があります。

我が家のように、キッチン下の引き出しや後ろの棚の空いた場所に分けてしまうのが、一番手軽な方法です。

収納が足りない場合は、パントリーを用意したり、腰の高さの収納を増やしたりする方法もあります。使う頻度の低い物から見直すと、収まる場所が見つかりやすくなります。

吊り戸棚のよくある質問

吊り戸棚の撤去費用や垂れ壁撤去の注意点などよくある質問

最後に、吊り戸棚をつけるか、なくすか迷っている人が気になりそうな質問をまとめました。

費用や注意点など、あとから調べ直さなくて済むように、目安や確認のポイントを入れました。

費用は、吊り戸棚の大きさや家の状態によって大きく変わります。あくまで目安で、実際の金額はリフォーム会社の見積もりで確かめるのが確実です。気になる質問から読み進めても大丈夫です。昇降式の故障や垂れ壁の撤去など、我が家がまさに直面している話も入れています。

昇降式吊り戸棚の寿命と修理

昇降式の吊り戸棚は、長く使ううちに、動きが悪くなったり途中で止まったりすることがあります。

我が家は12年使ったところで、上下しなくなりました。修理代は、2万〜5万円くらいだったと記憶しています(正確な金額ではありません)。

電動のタイプは、停電のときに動かせなくなることもあります。メーカーによっては、故障や停電のときの対処法を公式サイトで案内しているので、使っている製品の説明を一度見ておくと安心です。

吊り戸棚の撤去費用

一般的な目安として、吊り戸棚を外すだけなら1万5,000〜2万円ほど。処分費や壁紙の張り替えを含めると、2万3,000〜5万円ほどになることが多いようです。

垂れ壁ごと撤去する場合は、5万〜10万円前後が目安とされています(ハピすむ、遠鉄のリフォームなどの情報をもとにした目安)。

垂れ壁を撤去するときの注意点

垂れ壁は、ただの仕切りではないことがあります。

一般的に、キッチンの垂れ壁には、調理中の煙やにおいがリビングへ広がるのを防ぐ役割がある場合があります。撤去するときは、換気扇(レンジフード)の性能も一緒に見直すのが安心です。

また、ガスコンロのキッチンでは、垂れ壁が火災に備えた建物のルールに関わっている場合も。撤去してよいかどうかは、自分で判断せず、必ずリフォーム会社などの専門家に確認してください。

吊り戸棚の後付け

吊り戸棚は、あとから付けることもできます。

一般的には、壁の中に吊り戸棚を支える下地があるかどうかで、工事の内容が変わります。「なくして困ったら、あとから付ける」という考え方もできるので、迷ったら最初はつけないのも1つの選択です。

後付けできる昇降式の製品もあるので、必要になったときに検討しても遅くはないはずです。

吊り戸棚の高さの目安

一般的には、吊り戸棚の下の端が、使う人の目線より10〜15cmほど下にあると、物の出し入れがしやすいと言われています。

ただ、その高さは、背の高い人にとっては頭をぶつけやすい高さでもあります。我が家がまさにそうでした。

家族の中で一番よくキッチンに立つ人の身長に合わせつつ、ほかの家族が頭をぶつけないかも、ショールームなどで確かめておくと安心です。

まとめ|暗さと収納で決める

吊り戸棚は暗さと収納で決めるというまとめ

昇降式の吊り戸棚を12年使い、壊れてからの1年を過ごして分かったのは、我が家にとって吊り戸棚は、なくても困らない収納だったということでした。

吊り戸棚をつけて13年の本音
  • 12年使えた昇降式の便利さ
  • キッチンを暗くする大きな扉
  • 下げると見えないリビングのテレビ
  • 壊れても困らなかった収納
  • 垂れ壁ごと撤去も検討中

吊り戸棚は、収納が足りない家では心強い味方です。一方で、対面キッチンの明るさや開放感を大切にしたいなら、なくしてしまう選択肢も十分にあります。

これからキッチンを選ぶ人は、吊り戸棚に入れたい物を書き出し、ほかの収納に収まらないかを確かめてから決めると、後悔しにくいと思います。キッチン選びや間取りで迷ったら、複数のハウスメーカーやリフォーム会社のプランを比べると、吊り戸棚がないキッチンの例も見つけやすいはずです。家づくり全体の後悔は注文住宅の後悔10選の記事、ほかの「つけた側」の本音はベランダはいらない?の記事でまとめています。