「二重窓にしたら、本当に冬は暖かくなるの?」と迷っていませんか。我が家は4年前、LIXILの内窓「インプラス」を19か所に付けました。工事費は税込92.6万円でしたが、国と熊本市の補助金を使い、実際の負担は約55万円です。

二重窓を考えている人の悩み
  • 冬の窓の結露と冷気
  • 効果への半信半疑
  • 高い工事費と補助金の手続き
  • 付けたあとの暮らしの不便
ハム
ハム
パパ、窓がびしょびしょにならなくなったね!でも朝のトイレは、やっぱり寒いよ。
パパ
パパ
そうなんだよな…。窓はよくなったけど、家全体の寒さまではなくならなかったんだ。

正直に言うと、結露はなくなったものの、暖房を切った朝の寒さはあまり変わりませんでした。この記事では、4年住んで分かった後悔とよかったこと、補助金の実額まで、施主の立場から正直にまとめています。

「二重窓 後悔」で検索すると、出てくるのはリフォーム会社の記事がほとんど。付ける前の判断材料として、実際に住んでいる人の本音を参考にしてもらえたらと思います。

我が家の二重窓の基本情報

インプラスを19か所に付けて補助金で実質約55万円になった我が家の二重窓

まずは、我が家がどんな二重窓を付けたのかを紹介します。付けた窓の数や費用、あえて付けなかった窓まで知っておくと、このあとの後悔やよかったことの話がぐっとイメージしやすくなるはずです。

我が家は13年前に家を建てたとき、断熱性能が当時の最高等級でした。それでも冬の寒さに悩み続け、4年前に窓の断熱リフォームを決めました。工事費や補助金の金額も、手元の見積書と契約書を見ながら正確に紹介します。

4年前に19か所へ付けたインプラス

内窓を付けたのは4年前で、選んだのはLIXILの「インプラス」です。

大きな窓に取り付けたLIXILの内窓インプラス
大きな窓に付けたインプラス。今ある窓の内側に、もう1つ窓が付いています

今ある窓の内側に、もう1つ窓を付けるリフォームで、我が家ではリビングや洗面所、勝手口のドアなど19か所に取り付けました。大きな窓だけでなく、家じゅうの窓にまとめて付けたのが我が家の特徴です。

一般的には、寒さが気になる部屋から少しずつ付ける家も多いもの。我が家はまとめて付けたので、工事の契約は1回で済みました。

補助金で約55万円になった費用

工事費は、税込で92万6,000円でした。

項目金額
工事費(税込)92.6万円
国の補助金−27.2万円
熊本市の補助金−10万円
実際の負担約55万円

補助金を2つ使えたことで、実際の負担は工事費の6割ほどになりました。国の補助金は工事代から差し引かれ、熊本市の補助金は工事のあとに受け取る形です。

あえて付けなかった細い窓4か所

19か所に付けた一方で、開け閉めする細い窓4か所には付けていません。

内窓を付けた左右の細い窓と内窓を付けていない真ん中の窓
左右の細い窓は内窓あり。開け閉めする真ん中の窓(ロールスクリーン型の網戸付き)は内窓なし

3つ並んだ細い窓のうち、開け閉めしない左右には内窓を付け、開け閉めする真ん中の窓だけは付けませんでした。開け閉めする窓にはロールスクリーン型の網戸があり、内窓の取り付けが難しかったためです。

面積が小さく、断熱への影響も少ないと考えて、4か所とも付けないことにしました。一般的には、内窓のない窓から熱が逃げやすくなるため、付ける窓は窓の大きさと取り付けやすさの両方で選ぶと安心です。

二重窓で後悔したこと

二重窓を付けても暖房を切った朝の寒さは変わらなかった後悔

ここからは、4年住んで感じた後悔を3つ紹介します。どれも「付けなければよかった」というほどではありませんが、付ける前に知っておきたかったことばかり。

特に大きかったのは、期待していた朝の寒さが、思ったほど変わらなかったことです。

リフォーム会社の記事ではあまり書かれない、暮らしの中の小さなストレスも正直に書きました。これから付ける人は、自分の家に当てはまるかを考えながら読むと、イメージしやすいかなと思います。

暖房を切った朝の寒さ

一番の後悔は、暖房を切っている朝の寒さがあまり変わらなかったことです。

起きてすぐのトイレや脱衣所は、内窓を付けたあとも寒いまま。窓の断熱をよくしても、家全体の寒さまでは解決しないと実感しました。

我が家は建てた当時、断熱性能が最高等級の「等級4」でした。ただ、その等級4は、今では2025年から義務になった最低ラインの水準です。窓だけでは足りず、家全体の断熱と気密が大切だと感じています。

開け閉めが2回になる手間

2つ目は、窓の開け閉めが2回になったことです。

換気したいときは、内窓を開けてから外の窓を開け、閉めるときも2回。1回ずつは小さな手間ですが、毎日のこととなると若干のストレスを感じます。

一般的にも、よく開け閉めする窓ほど、この手間を感じやすいもの。換気によく使う窓は、付けるかどうかを一度考えておいたほうがいいかなと思います。

窓際に小物やカーテンを置けない

3つ目は、窓際のスペースがなくなったことです。

内窓が付くと、窓の内側の枠に小物を置けなくなりました。さらに困ったのが、冬の寒さ対策に使っていた100均の突っ張り棒とカーテンを付ける幅がなくなったことです。

すりガラスの窓はカーテンがなくても困りませんが、透明なガラスの窓ではカーテンを付けたいのに、その幅がありません。地味な点ですが、付ける前にカーテンの付け方まで考えておけばよかったと感じています。

二重窓でよかったこと

二重窓で結露と外の音と虫の悩みが解決したよかったこと

後悔もある一方で、二重窓にしてよかったと感じることもたくさんあります。

結露や外の音、虫など、窓まわりの悩みはほとんど解決しました。

朝の寒さ以外の点では、付けて正解だったというのが4年住んだ正直な感想です。ここでは、特に効果を感じた3つを紹介します。どれも、毎日の暮らしの中で「付けてよかった」と感じている変化ばかりです。付けるかどうか迷っている人は、先ほどの後悔3つと比べながら読むと、判断しやすいと思います。

結露がなくなった窓

一番分かりやすい効果は、窓の結露がなくなったことです。

以前は冬になると窓の結露に悩まされていましたが、内窓を付けてからは結露を見なくなりました。冬の窓の悩みが1つなくなったのは、想像以上に大きな変化でした。

一般的にも、内窓は外の窓との間に空気の層ができるため、結露を抑える効果が期待できるとされています。

室温が保てて光熱費も少し減少

2つ目は、部屋の暖かさが保ちやすくなったことです。

暖房をつけている間は、部屋の温度が下がりにくくなりました。内窓を開けると、外の窓との間から冷たい空気を感じるほどで、内窓が冷気をしっかり止めていることを実感できます。

パパのひとこと

内窓を開けたときの冷気が、とにかくすごかったんです。この内窓がなかったら、これだけの冷気が窓から入ってきていたのかと思うと、付けてよかった!と感じました。

光熱費も少し下がりました。大きく減ったわけではないものの、冬の光熱費が気になる家庭にはうれしいポイントだと思います。

外の音と虫が気にならない暮らし

3つ目は、外の音と虫が気にならなくなったことです。

窓が二重になったことで、外の音が静かになりました。虫が家の中に入りにくくなったのも、思わぬうれしい効果でした。

防音や虫よけを目的に付ける人は少ないかもしれません。それでも、暮らしの快適さは確実に上がっています。

後悔しない二重窓の選び方

窓で何を解決したいかという目的から考える後悔しない二重窓の選び方

ここからは、我が家の経験と一般的な情報をもとに、後悔しない二重窓の選び方をまとめます。

ポイントは、「窓で何を解決したいのか」を先にはっきりさせることです。

結露なのか、寒さなのか、音なのかで、選ぶガラスや付ける場所が変わってきます。これから付ける人には、見積もりを取る前の確認に使ってもらえたらと思います。我が家のように「思ったより寒さが変わらなかった」とならないためのポイントです。

家全体の断熱とあわせた検討

寒さ対策が目的なら、窓だけでなく家全体の断熱もあわせて考えたほうがいいと思います。

我が家のように、窓の結露はなくなっても、朝の寒さが残ることがあります。床や壁、天井の断熱が弱いと、窓だけ直しても家全体は暖まりにくいからです。

一般的には、床下や天井の断熱リフォームも選択肢になります。まずは家のどこから熱が逃げているのかを、工事会社に相談するのが近道です。

ガラスの種類と性能の確認

内窓は、どのガラスを選ぶかで性能が大きく変わるもの。

一般的には、1枚のガラスより、2枚のガラスの間に空気の層がある「複層ガラス」、さらに熱を伝えにくい特殊な膜を付けた「Low-E複層ガラス」の順に、断熱性能は高くなります。今の国の補助金は、窓全体の断熱性能を表す「熱貫流率(Uw値)」で対象が決まるため、ガラス選びは補助金にも直結します。

グレード熱貫流率(Uw値)内窓の補助金
SS1.1以下対象
S1.5以下対象
A1.9以下対象外

Uw値は、窓からどれだけ熱が逃げやすいかを表す数字で、小さいほど断熱性能が高い窓です。選ぶ製品がどのグレードかは、国の公式サイトの補助対象製品の検索で、メーカー名や商品名から調べられます。

付ける窓の部屋単位での決定

付ける窓は、1か所ずつではなく部屋単位で考えるのが基本です。

同じ部屋に内窓のない窓が残っていると、そこから熱が逃げてしまいます。寒さが気になる部屋は、その部屋の窓をまとめて付けるのが、効果を感じる近道です。

一方で、我が家の細い窓のように、よく開け閉めする窓はあえて付けない選択もあります。効果と使いやすさのバランスで決めるのがいいかなと思います。

二重窓の補助金の今と昔

国と熊本市の補助金で工事費の約4割が戻った二重窓の補助金の今と昔

二重窓の費用を大きく左右するのが補助金です。我が家は4年前、国と熊本市の補助金を合わせて37.2万円を受け取りました。

ただし、補助金の制度は毎年のように変わるため、我が家と同じ制度が今も使えるとは限りません。

ここでは、我が家が使った当時の制度と、2026年の今の制度を分けて紹介します。これから付ける人は、今の制度の条件を必ず確認してから工事会社を選んでください。

我が家が使った国と市の補助金

我が家が使ったのは、国の「こどもみらい住宅支援事業」と、熊本市の補助金の2つです。こどもみらい住宅支援事業は2022年ごろの制度で、今は受付が終わっています。

工事費92.6万円に国27.2万円と熊本市10万円の補助金を使い実際の負担が約55万円になった二重窓の費用の内訳

国の補助金は27.2万円で、工事代から差し引かれる形でした。熊本市の補助金は、窓の商品代の3分の1、上限10万円という内容で、工事のあとに10万円が戻ってきました。

国と市の補助金を両方使えたことで、工事費の約4割が戻ってきた計算になります。

今の国の補助金 先進的窓リノベ2026事業

2026年の今、窓のリフォームで使える国の主な補助金は「先進的窓リノベ2026事業」です。

補助の上限は1軒あたり100万円で、2025年11月28日以降に始めて、2026年12月31日までに終わる工事が対象です。内窓は性能の低いAグレードが対象外になり、SかSSグレードの製品を選ぶ必要があります。

戸建て住宅で内窓を付ける場合、1か所あたりの補助額は、窓の大きさとグレードで次のように決まっています。

大きさSSS
特大14万円7.6万円
大8.9万円5.2万円
中5.8万円3.4万円
小3.6万円2.2万円

大きさは窓枠の面積で決まり、特大は4.0㎡以上、大は2.8〜4.0㎡未満、中は1.6〜2.8㎡未満、小は0.2〜1.6㎡未満です。注意したいのは、補助額の合計が5万円に届かないと申請できないこと。小さな窓1〜2か所だけの工事では、対象にならない場合があります(環境省「先進的窓リノベ2026事業の詳細」2026年7月14日時点)。制度の全体は先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで確認できます。

熊本市については、今年度の省エネ補助金のページに、窓の断熱改修のメニューは見当たりませんでした(2026年9月時点)。お住まいの市町村にも独自の補助金がないか、あわせて調べておくと安心です。

補助金に慣れた工事会社選び

今の国の補助金は、個人ではなく工事会社が申請する仕組みです。

そのため、補助金の手続きに慣れた工事会社を選ぶことが、損をしないための一番のポイントになります。予算の上限に達すると、受付が早めに締め切られることもあるので注意が必要です。

1社だけで決めず、複数の会社から見積もりを取るのが確実です。補助金の手続きができる登録済みの工事会社は、国の公式サイトの窓リノベ事業者の検索で、地域ごとに探せます。

二重窓のよくある質問

二重窓の費用や効果やガラスの選び方に関するよくある質問

最後に、二重窓を検討している人からよく聞かれる質問に、我が家の経験も交えてお答えします。

リフォーム会社の記事では分かりにくい、住んでいる人ならではの答えを意識しました。

費用の目安や、1か所だけ付けた場合の効果など、見積もりの前に知っておきたい5つの質問を選びました。一般的な情報と我が家の実例を分けて書いているので、ご自身の家に置き換えながら読んでもらえると分かりやすいと思います。

二重窓とペアガラスの違い

二重窓は、今ある窓の内側にもう1つ窓を付けて、窓を二重にする方法です。

一方のペアガラスは、1つの窓に2枚のガラスが入ったもの。二重窓は窓と窓の間に広い空気の層ができるため、断熱だけでなく防音にも効果が出やすいのが特徴です。

今の窓を外さずに付けられるので、工事が比較的手軽なのも二重窓の良いところです。

1か所だけ付けた場合の効果

1か所だけでも、その窓の結露や冷気は減らせます。

ただし、同じ部屋にほかの窓が残っていると、部屋全体の暖かさは感じにくくなります。一般的には、寒さを解決したい部屋の窓をまとめて付けるほうが、効果を感じやすいです。

我が家は19か所にまとめて付けたので、家じゅうの窓で結露がなくなったことを実感できました。

すりガラスと透明ガラスの選び方

内窓の使い勝手は、元の窓がすりガラスか透明なガラスかでも変わります。

すりガラスの窓に取り付けた内窓
すりガラスの窓はカーテンがいらないので、内窓を付けても困りませんでした

我が家では、すりガラスの窓は目隠しのカーテンが不要なので、内窓を付けても困ることはありませんでした。困ったのは、カーテンを付けたい透明なガラスの窓です。

透明なガラスの窓に付けるなら、カーテンやブラインドをどこに付けるかを、工事の前に相談しておくと安心です。

二重窓の費用の目安

二重窓の費用は、窓の大きさやガラスの種類、付ける数で大きく変わります。

我が家は19か所で税込92.6万円だったので、1か所あたりにすると約4.9万円でした。大きな窓と小さな窓が混ざった平均なので、あくまで目安です。

補助金を使えば、実際の負担はさらに下がります。見積もりのときは、補助金を差し引いたあとの金額も聞いておくと安心です。

二重窓でも寒い家の次の一手

二重窓を付けても寒い場合は、窓以外から熱が逃げている可能性があります。

一般的には、床や天井、壁の断熱リフォームが次の選択肢です。我が家も窓だけでは朝の寒さが解決せず、今は建て替えやリフォーム、住み替えを含めて次の住まいを検討しています。

家全体の断熱で後悔したことは、注文住宅の後悔10選の記事でまとめています。

まとめ|窓の次は家全体へ

二重窓の次は家全体の断熱を考えるというまとめ

二重窓を19か所に付けて4年。結露や外の音の悩みは解決しましたが、暖房を切った朝の寒さは残りました。

19か所に付けて4年の本音
  • 結露がなくなった窓
  • 保ちやすくなった室温
  • 静かになった外の音
  • 残った朝の寒さ
  • 2回になった開け閉め
  • なくなった窓際のスペース

二重窓は、窓まわりの悩みを解決するにはとても効果的なリフォームです。ただ、家全体の寒さまで解決したいなら、床や壁、天井の断熱もあわせて考える必要があります。

これから二重窓を検討する人は、まずは複数の工事会社から見積もりを取り、補助金の対象になる製品と実際の負担額を比べてから決めると、後悔しにくいと思います。我が家も次の住まいに向けて、窓だけでなく家全体の断熱を比べながら考えていく予定です。