「地盤調査っていくらかかるの?」「調べてみて、地盤改良が必要になったらどうしよう」と不安になっていませんか。土地を買ったあとに追加の費用が出るかもしれないと思うと、落ち着きませんよね。我が家は13年前、家を建てる前に地盤調査を受け、その場にも立ち会いました。

地盤調査で不安なこと
  • 調査にかかる費用
  • 地盤改良で増える追加費用
  • 報告書の読み方
  • 地震のときの地盤の強さ
ハム
ハム
パパ、家を建てる前に地面も調べるの?
パパ
パパ
うちは長い棒を地面に差し込んで調べたよ。業者さんに「硬い地盤ですね」って言われたんだ。

結論から言うと、我が家の地盤調査の費用は84,000円で、地盤改良の追加費用はかかりませんでした。報告書の結果は「軟弱な地層は無し」。標準のベタ基礎で建てられる地盤でした。

この記事では、実物の報告書を見せながら、調査の費用と様子、結果の見方、熊本地震で感じたことをまとめました。地盤改良が必要になった場合の一般的な費用の目安も載せたので、建てる前の予算づくりの参考になるかなと思います。

我が家の地盤調査

ハウスメーカーが依頼した我が家の地盤調査は費用84,000円で追加費用なし

まずは、我が家がどんな地盤調査を受けたのかを紹介します。

調査はハウスメーカーが手配し、費用は84,000円でした。地盤を補強する工事は必要なく、調査の費用だけで済んでいます。

地盤調査は、家の重さを地面が支えられるかを調べるためのものです。結果によっては、地盤を補強する「地盤改良」という工事が必要になり、数十万円から100万円以上かかることもあります。ここからは、我が家の場合を順番に書いていきます。

ハウスメーカーが頼んだ調査

我が家の地盤調査は、自分たちで調査会社を探したわけではありません。

家を建てたハウスメーカーが、地盤調査の会社に依頼してくれました。調査の手配はハウスメーカーに任せて、当日は妻と一緒に立ち会いました。

調査費用は84,000円だけ

地盤調査の費用は、84,000円でした。

報告書の結果、地盤改良は不要と判断されたので、追加の費用は1円もかかっていません。一般的に、地盤改良が必要になると数十万円以上かかることが多いので、正直、ここで追加費用が出なかったのは大きかったなと思います。

台地の造成地という土地

我が家の土地は、台地にある古い造成地の一区画です。

報告書には、表面に1,000mmほど盛土がしてあり、その下は砂質の土だと書かれていました。宅地になってから5年以上たっていて、地盤は落ち着いていると推測されています。

立ち会って見た調査の様子

おもりの付いた長い棒を地面に差し込む地盤調査に立ち会った様子

地盤調査の当日は、私も現地で作業を見ていました。

調査そのものは、半日かからずに終わったと記憶しています。

正直に言うと、13年前のことなので、私も細かいところまでは覚えていません。それでも、地面に棒を差し込む様子や、業者さんから言われた一言は覚えています。これから調査を受ける人がイメージしやすいように、見たことをそのまま書いておくことにしました。

半日かからなかった調査

時間は、半日もかからなかったと思います。

一般的に、住宅の地盤調査でよく使われる方法は、数時間ほどで終わるのが一般的。大がかりな工事ではないので、時間が合えば立ち会いやすい調査かなと思います。

おもりと長い棒の調査方法

調査では、おもりのようなものを使って、長い棒を地面に差し込んでいました。

これは、住宅でいちばん多く使われている「スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)」という方法の特徴と同じです。以前は「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれていた方法です。棒におもりをのせ、回しながら地面に差し込み、どれくらいの力で沈むかで地盤の硬さを調べます。

「硬い地盤」と言われたその場の一言

調査のあと、業者さんから「硬い地盤ですね」と言われました。

手元に残っている報告書にも、その言葉どおり「比較的良好な地盤」という結果が書かれています。調査のその場で、結果の見通しを聞けたのは立ち会ったからこそでした。

地盤調査の費用の相場

地盤調査の方法ごとの費用の相場と地盤改良にかかる費用

我が家の84,000円は、高いのか安いのか。一般的な費用の目安と比べてみました。

住宅で多いSWS試験なら、8万円前後が目安とされていて、我が家の費用もほぼ同じでした。

ここで紹介する数字は、地盤調査の会社が公開している目安です。土地の広さや場所、調べる地点の数によって、実際の金額は変わります。見積もりを受け取ったら、どの方法で何か所を調べるのか、そこも見ておきたいポイントです。

調査方法ごとの費用の目安

住宅の地盤調査には、いくつかの方法があります。

方法費用時間
SWS試験8万円前後数時間
SDS試験8〜10万円数時間
表面波探査法8万円前後数時間
ボーリング20〜30万円2〜3日

表の数字は、地盤調査の大手、ジャパンホームシールドの解説によるものです。(住まいの安心研究所)。

費用は誰が払うか

地盤調査の費用は、家を建てる人が払うのが一般的です。

我が家のように、ハウスメーカーが調査会社に依頼して、費用を家づくりの見積もりに入れることも多いようです。契約の前に、見積もりに地盤調査の費用が入っているかは確かめておくと安心かなと思います。

本当にお金がかかるのは地盤改良

地盤調査そのものの費用は、10万円前後のことが多く、家全体の費用から見れば大きな金額ではありません。

本当に気をつけたいのは、調査の結果で地盤改良が必要になったときの費用です。改良の方法によっては、数十万円から200万円ほどかかる場合もあります。くわしくは、このあとの「結果が悪いときの地盤改良」で紹介します。

報告書で見る調査結果

軟弱な地層は無しと判定された地盤調査報告書の結果の見方

地盤調査が終わると、結果をまとめた報告書を受け取るのが一般的。

報告書には専門用語や数字が並んでいるので、最初は読むのが大変かもしれません。

軟弱地層なしでベタ基礎で対処できるとした地盤調査報告書の調査結果
我が家の地盤調査報告書の調査結果。注意が必要な軟弱な地層は「無」でした

ここでは、我が家の報告書の「調査結果」のページを例に、どこを見ればいいのかを紹介します。全部を理解しなくても、見る場所は3つで足りるかなと思います。

軟弱な地層「無」の意味

まず見たいのは、注意が必要な「軟弱な地層」があるかどうかです。

我が家の報告書では、注意を要する軟弱な地層は「無」と書かれていました。軟弱な地層とは、家の重さで沈んでしまうおそれがある、やわらかい地面の層のことです。

一般的には、SWS試験の結果の欄で、棒が力をかけただけで沈んでいく「自沈」の層が多いと、地盤改良が必要になりやすいといわれています。

地耐力とベタ基礎の判定

次に見たいのが、地面が家を支えられる力の目安です。

我が家の報告書には、全部の測点で比較的良好な地盤で、地耐力30kN/㎡が期待できるので、標準のベタ基礎で対処できると書かれていました。

地耐力使える基礎
20kN/㎡未満杭を使う基礎
20〜30kN/㎡未満ベタ基礎か杭
30kN/㎡以上布・ベタ・杭

基礎の種類は、地面の支える力によって国の告示で決められています(国土交通省の告示)。我が家の30kN/㎡は、どの基礎でも選べる水準でした。

盛土と年数のチェック

もう1つ見ておきたいのが、土を盛って造った「盛土」かどうかです。

我が家の土地は、表面に1,000mmほどの盛土がありました。ただ、宅地になって5年以上たち、地盤は落ち着いていると判断されていました。

一般的に、盛土をしたばかりの土地は、時間とともに沈むことがあるといわれています。報告書では、盛土の厚さと、造られてからの年数をセットで確かめておくと分かりやすいです。

結果が悪いときの地盤改良

地盤調査の結果が悪いときの表層改良と柱状改良と鋼管杭

我が家は地盤改良が不要でしたが、調査の結果によっては、地盤を補強する工事が必要になります。

地盤改良の費用は、方法によって20万円から200万円ほどと、大きく差があります。

我が家は地盤改良を経験していないので、ここで紹介するのは一般的な3つの工法です。どの方法になるかは、やわらかい地層の深さや、建てる家の重さで決まるのが一般的です。費用の目安は、地盤調査の会社の解説によるものです(住まいの安心研究所)。

表層改良

表層改良は、地面の浅いところの土に、セメント系の固める材料を混ぜて固める方法です。

一般的に、やわらかい地層が地面から2mほどまでの浅い場合に使われます。費用の目安は、20万〜50万円ほどです。

柱状改良

柱状改良は、地面に穴を掘りながらセメント系の材料を流し込み、コンクリートの柱を何本も作る方法です。

やわらかい地層が、もう少し深いところまで続いている場合に使われます。費用の目安は、50万〜100万円ほどです。

鋼管杭

鋼管杭は、鉄の杭を、硬い地盤まで打ち込んで家を支える方法です。

やわらかい地層が深く、固い地盤が深いところにある場合に使われます。費用の目安は、50万〜200万円ほどで、3つの中ではいちばん高くなりやすい方法です。

熊本地震と地盤の関係

熊本地震で壁紙と基礎の表面のひびで済んだ我が家と地盤の関係

我が家は、2016年の熊本地震を、この家で経験しました。

家の被害は、壁紙の破れと基礎の表面のひびでした。建てる前の地盤調査では、「硬い地盤」と言われていた土地です。

地震の被害は、建物の強さだけでなく、地盤の状態によっても変わるといわれています。ただし、我が家の被害が少なかった理由を、地盤だけだと決めつけることはできません。ここでは、我が家で起きたことと、感じたことをそのまま書きます。

壁紙と基礎の表面のひびで済んだ被害

熊本地震では、家全体で壁紙が10か所ほど破れ、基礎の表面にうっすらとひびが3か所入りました。

食器は割れず、電化製品も無事でした。地震保険では「一部損」と判定されています。家の性能や地震の被害は、住宅性能評価書の記事で詳しく紹介しています。

耐震等級と地盤のどちらが効いたか

我が家は、耐震等級3の家です。

パパのひとこと

耐震等級に加え、ここは家を建てる前の地盤調査でも業者の方がしっかりしているといっていたから、それも被害が少ない要因なのかも。

耐震等級と地盤のどちらが、どれくらい効いたのかは分かりません。ただ、建物の強さと地盤の強さ、どちらも関係していたのかなと思っています。

ハザードマップは風水害だけ見ていた

家を建てる前に、ハザードマップは確認していました。

ただ、そのときに見ていたのは、大雨や洪水などの風水害が中心でした。地震のことは、あまり考えていませんでした。

正直に言うと、地震まで考えて土地を選んだわけではありません。これから建てる人は、風水害だけでなく、土地の成り立ちや揺れやすさも一緒に見ておくといいかなと思います。

建てる前に確認したいこと

土地の地盤の調べ方や地盤改良費の予備など家を建てる前に確認したいこと

13年前の地盤調査と熊本地震の経験から、これから建てる人に確認してほしいことを3つにまとめました。

地盤調査は土地を買ったあとに行うことが多いので、下調べと予算の準備を先にしておくのが大事かなと思います。

地盤の良し悪しは、調査してみないと分かりません。それでも、公開されている情報で、ある程度の見当をつけることはできます。調査の結果に慌てないために、準備しておきたいことは次の3つです。

土地を買う前の地盤の調べ方

土地を買う前でも、国の地図で、その土地の成り立ちや災害の危険を調べられます。

国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、洪水や土砂災害の危険に加えて、土地の成り立ちも地図で確認できます。昔が川や田んぼだった場所は、やわらかい地盤のことがあるといわれているので、昔の様子もあわせて見ておきたいところです。

見積もりに地盤改良の予備を入れる

地盤調査の結果は、家の契約をしたあとに分かることが多いものです。

資金計画には、地盤改良が必要になった場合の費用も予備として入れておくと、結果が出たときに慌てずに済むかなと思います。予備を使わずに済めば、その分をほかの設備に回すこともできます。

報告書は必ずもらって保管する

地盤調査の報告書は、必ずもらって、家の書類と一緒に保管しておくのが安心です。

我が家も報告書が手元に残っていたので、13年たった今でも、地盤の状態を確かめられました。将来、建て替えや売却を考えるときにも、土地の情報として役に立ちます。長期優良住宅の認定通知書など、ほかの家の書類の話は長期優良住宅の記事で書いています。

地盤調査のよくある質問

調査の日数や立ち会いや地盤保証など地盤調査のよくある質問

最後に、地盤調査についてよくある質問をまとめました。

制度の細かい決まりは変わることがあるので、くわしくはハウスメーカーや調査会社に確かめてください。

調査が必要な理由や、かかる日数、立ち会いの必要性など、建てる前に迷いやすい点を中心に答えています。我が家で分かることは我が家の場合として、それ以外は一般的な内容として書きました。

地盤調査は必ず必要か

2000年に国の告示が定められ、地面の支える力に応じて基礎の種類を決めることになりました。

そのため、新築の住宅では、地盤の状態を調べる地盤調査が実質的に欠かせないものになっています。ハウスメーカーや工務店で建てる場合、ほとんどの場合で調査が行われます。

調査にかかる日数

SWS試験なら、調査そのものは数時間で終わるのが一般的です。

私の記憶でも、半日かからずに終わっています。報告書が届くまでには、数日から1週間ほどかかることが多いようです。

立ち会いは必要か

立ち会いは、必ずしも必要ではありません。

我が家は夫婦で立ち会ったので、業者さんから直接「硬い地盤」と聞くことができました。時間が合えば、立ち会っておいて損はないかなと思います。

地盤保証とは

地盤保証とは、地盤が原因で家が傾いたときなどに、直す費用を保証してくれる仕組みです。

地盤調査の会社や、ハウスメーカーが用意していることが多く、保証の期間や内容は会社によって違います。契約前に、保証の有無と期間は聞いておくと安心かなと思います。

建て替えのときにもう一度必要か

一般的に、同じ土地で建て替える場合も、地盤調査はもう一度行うことが多いです。

建てる家の重さや形が変われば、必要な地盤の強さも変わるためです。昔の報告書があれば、相談するときの参考になります。

報告書をなくしたら

地盤調査の報告書をなくした場合は、家を建てたハウスメーカーや、調査を行った会社に問い合わせるのが一つの方法です。

調査の記録が保管されていれば、もう一度もらえることがあります。まずは、家を建てた会社に聞いてみるのが早いかなと思います。

まとめ|費用より結果を見る

地盤調査は費用より結果を見ることが大切というまとめ

我が家の地盤調査は、費用84,000円で、地盤改良の追加費用はかかりませんでした。

調査の費用そのものよりも、結果によって変わる地盤改良の費用のほうが、家づくりの予算に大きく関わります。

この記事のまとめ
  • 調査費用は84,000円で改良なし
  • 立ち会うと結果を直接聞ける
  • 報告書は軟弱層と地耐力を見る
  • 改良費は20万〜200万円ほど
  • 報告書は必ずもらって保管

これから建てる人は、土地を決める前にハザードマップで土地の成り立ちを確かめ、資金計画には地盤改良の予備を入れておくと安心です。ハウスメーカーの資料を取り寄せるときは、地盤調査や地盤改良の費用がどう扱われるかも一緒に見ておくと、あとで比べやすいかなと思います。

我が家は今、この家を売るか、建て替えるか、リフォームするかを迷っている途中です。正直、まだ答えは出ていません。地盤の情報も判断材料の一つとして、その検討の記録をこのブログで続けて書いていきます。